最後はちょっと踏み込んだ内容です。
正直これまでのことは、資格試験に共通した真理のような話で、簿記2級に特化したものではございません。
簿記2級の勉強を具体的にどうするかお話ししていきます。
さくっと必要な範囲だけ勉強したい!という人は、クレアールがおすすめです。
必要最小限の範囲で、効率的に資格取得することを売りにしている予備校なので、
回り道することなく、最短で合格に導いてくれるのではないでしょうか?!
簿記2級に独学で受かるために!簿記3級は受験すべき?
受験する必要はありません。しかし、簿記3級の内容は勉強する必要はあります。
というのも、簿記の試験は番号が振られてるとおり、簿記3級に対して範囲拡大・論点応用したものが簿記2級だからです。
では、一通り簿記3級の勉強をしてから、簿記2級の勉強をすればよいのかというと、必ずしもそうではありません。
「なぜ簿記2級を独学で勉強しようとしているのか」によって変わるので、サクッと場合分けして検討してみます。
1 簿記の勉強をすることが目的で、試験合格は必ずしも必要ない場合
「会社の業務上、簿記の知識があったほうが便利だから勉強してみようか」
「なんとなくお金の勉強をしたいから、簿記の勉強でもしようかな」
という感じで、簿記の勉強それ自体が目的の場合には、簿記3級の勉強を一通りしてみることをおすすめします。
なぜかというと、いきなり簿記2級のレベルを勉強しようとすると確実に挫折するからです。
簿記2級のレベルを確認してもらうと分かると思います。(引用元:商工会議所)

2 就職活動や転職活動の履歴書欄に書くために、とりあえず資格が欲しい
簿記3級の勉強をして、まずは簿記3級の取得をおすすめします。
平たく言うと「どんな資格でもいいんだけど、履歴書になんか書きたい」ということだと思うんですよ。
だとするならば、簿記2級はハードルが高すぎますし、
簿記2級を履歴書に書いてしまうと財務とか経理とかの職種に配属されてしまう可能性があります。
財務や経理の仕事をしたいなら簿記2級の取得はおすすめですが、そうでないならば頑張ったのに希望しない職種に配属させられるという結果になってしまいます。
箔をつけるだけ、努力できる姿勢を見せたいだけなのであれば、簿記3級で十分です。
3 財務や経理、会計事務所や税理士事務所で働きたい
簿記にがっつりかかわる仕事に就きたいなら簿記3級からじっくりと勉強して、簿記3級の取得→簿記2級の取得とステップを踏むのが良いです。
簿記3級の取得時点から就職活動・転職活動を始めることは十分可能ですし、それで内定できれば働きながら簿記2級の取得を目指すことで実務的にも活かせます。
簿記3級だけでは内定できなかったとしても、簿記2級の取得まで頑張れば、また就職活動・転職活動にトライすることで内定できる可能性をあげることができるでしょう。
座学の知識がダイレクトに実務的な力に結び付くわけではないですが、簿記に関わる仕事に就くならば、少なくとも簿記2級レベルの知識があったことに越したことはありません。
簿記2級に独学で受かるために!得意になるべき範囲は?
少し前置きすると、あくまで、受かることに主眼を置いています。
つまり、経理などの実務にどれくらい直結するかなどは一旦無視して、「なんでもいいから受かる」ことを目的にした場合の「得意になるべき範囲」についてお話しします。
簿記2級に独学で最短合格をするためには、工業簿記を得意になるべきです。
テクニカルで戦略的な話を始めます。
簿記2級は100点満点中、70点以上の得点で合格する試験で、その点数配分は以下の通りです。
商業簿記 | 配点 | |
第一問 | 仕訳問題 | 20点 |
第二問 | 伝票・帳簿の問題 | 20点 |
第三問 | 精算表・財務諸表の問題 | 20点 |
工業簿記 | – | |
第四問 | 費目別計算ほか | 20点 |
第五問 | 総合原価計算ほか | 20点 |
「商業簿記よりも、工業簿記のほうが配点の比重が低いのに、工業簿記の方を得意になるべきなの?」
と疑問を持たれるかもしれませんね。たしかに勉強を始める前は、そう思うと思います。
工業簿記は以下の特徴があります。
- 勉強範囲の分量が商業簿記と比較にならないほど少ない。
- 数学的で、暗記より理解を求められる。裏を返せば、理解できれば早い。
- 配点の比重が低いとはいえ、工業簿記で満点を取れれば、40/70点も確保することが出来る。
- 試験範囲が普遍的かつ試験難易度もブレにくいため、試験対策がし易い。
「最少の労力(勉強時間)でローリスク(範囲・難易度がブレない)にハイリターン(40点)を狙える」
ということです。
簿記2級に独学で受かるために!捨ててもいい範囲はココ
商業簿記の連結会計の範囲です。
捨てるといってもまるまる捨てるわけではありません。簿記の試験の特徴として、少し知っていれば答えられる簡単な問題をジャブのように出してくることがあるからです。
「難しい論点だけど、まるまる捨てずに勉強することはしたか?」ということが試されているのです。
なぜ、連結会計の範囲を捨てるかというと、
- 新試験範囲になって、簿記1級の論点が簿記2級に降りてきたもので、そもそも難しい。
- 上記理由から、試験問題としての難易度が定まっていない。
- 上記理由から、過去問数が少なく対策が取りづらい。
- 連結会計が分かっていないと得点できない配点が大きくない。
「難しい(レベル・対策)わりにハイリスク(難易度がブレる)でローリターン(10点前後)」
ということです。
簿記2級に独学で受かるために!勉強の進め方まとめ
簿記2級までの取得を目指すと、勉強範囲が膨大なので、戦略的に勉強を進めていく必要があります。
簿記3級の取得は目指すのかどうか、簿記2級の勉強はどこに熱を入れるべきなのか、独学で合格を目指す場合には自分の適性とも相談しながら、考えながら勉強を進める必要があります。
何につけても勉強時間の確保が肝要です。
コメント
[…] […]