葬式の費用に一体いくらかかるのか?どのように備えれば良いのか?

老後を考える

自分が逝った後にかかるお金に葬式の費用があります。

十分に遺産を残せるほど、豊かに人生を終えることが出来る人ならば、

葬式の費用も遺産を活用してもらうことで家族・親族に迷惑をかけずに済むでしょう。

しかし、慎ましい年金生活を送ることになる多くの人にとっては、

葬式の費用に一体いくらかかるのかは大問題です。

自分が逝った後に家族・親族に迷惑をかけないように、

遺産は残せずとも、せめて葬式費用は準備しておきたいものです。

そもそも「葬式」って何にお金がかかるのか?

そもそも「葬式」って何にお金がかかるのでしょうか?

葬儀場?

供花?

通夜振る舞い(通夜での食事)?

まずは「葬式」に限らず、死んだ後に何にお金がかかるのかを確認しましょう。

死んでから墓に入るまでの流れ

何にお金がかかるのかを把握するために、そもそも

『死んでから墓に入るまでにどういうことが行われるのか?』

を確認する必要があります。

お金がかかるところにフォーカスをあてると、大まかな流れは下記の通り

臨終

死化粧・死後処置

搬送

遺体安置

納棺

通夜

葬儀・告別式

火葬・収骨

初七日法要・精進落とし

納骨・四十九日

香典返し

流れに沿って、それぞれに大体いくらくらいかかるのか確認していきます。

臨終

『○○時××分、ご臨終です。』と医師に死亡確認してもらいます。

自宅で亡くなったときは主治医を呼んでもらって確認してもらいます。

主治医がいない場合には、警察を呼んでもらわなければなりません。

最後を自宅で迎えたいと思っているのなら、少なくとも主治医を見つけておきましょう。

死化粧・死後処置

エンゼルケアとも言います。

死んだ後に医療器具を取り外してもらったり、死化粧をしてもらったりします。

エンゼルケアは、保険適用外でありそのサービス内容も様々なので、

事前に病院や介護施設に確認しておく必要があります。

また、医師や看護師が行ってくれる通常の死後処置に加えて

「髪を整えてほしい」「より綺麗に化粧をしてほしい」などある場合には

病院や介護施設に追加で頼むか、葬儀屋やエンゼルケア業者に頼むことになります。

料金の目安としては下記の通り

病院や介護施設での一般的なエンゼルケア:0~2万円

葬儀屋やエンゼルケア業者での死化粧・死装束:1~5万円

搬送

自宅や病院から安置所に葬儀屋が搬送します。

棺、ドライアイスなど搬送に必要なもので約4万円ほど

搬送距離や高速道路の使用、ドライバーの人件費などで2万円/一時間ほど

遺体安置

自宅か専用の安置所に安置します。

安置する遺体の枕元に「枕飾り」を用意する必要があります。

葬儀屋が用意してくれますが、大体1~3万円かかります。

納棺

遺体を棺に納めます。

愛用品や好きだったお花などを遺体と一緒に棺に入れます。

納棺の前に、湯灌*を行う場合には、約5~10万円ほどかかります。*遺体を沐浴すること

通夜

斎場・葬儀場または自宅で通夜式を行います。

斎場・葬儀場の設営や供花や僧侶の手配、通夜振る舞いなど通夜で多くお金がかかります。

通夜振る舞いは、人数によりますが約30万円ほど(一人当たり4千円ほど)

葬儀・告別式

故人を偲ぶ最後の時です。

葬儀・告別式においても、僧侶から読経を頂くなどします。

通夜・葬儀・告別式や戒名料など僧侶含む寺院関係費用で約50万円ほどかかります。

また、参加いただいた方に対して返礼品として、タオルやお茶をお渡しします。

一人当たり5百円~1千円ほどの品でよいです。

火葬・収骨

火葬場へ送られ、火葬します。

火葬にかかる費用としては、火葬場に支払う費用で

公営の火葬場と民営の火葬場により金額が変わります。

公営の場合は、数千円~5万円ほど

民営の場合は、5万円~15万円ほど

初七日法要・精進落とし

初七日法要は、本来は亡くなってから7日目に執り行う法事ですが、近年は葬式の当日に行われることが多いです。

そこで振舞われる食事を「精進落とし」といいます。

通夜同様に、人数分だけ費用がかかります。

火葬まで同行して頂いた方々に対するものなので、人数は通夜式よりも少ないことが多いです。

しかし、通夜式よりも多少高価な食事を出すことが一般的です。

一人当たり5千円程度で、約10万円ほど見ておけばよいです。

納骨・四十九日

遺骨を墓地に埋めます。

遺骨を納めるための納骨式を執り行います。

僧侶に出席して頂くため、お布施として3~5万円ほどお渡しします。

別途お車代(5千円~1万円ほど)や四十九日の法要後の会食を辞された場合などは、

ご膳料(5千円~1万円ほど)を追加でお渡しします。

四十九日の法要の後、会食の場を設けるのが一般的です。

人数によって変わりますが、一人当たり3千円~1万円ほどです。

香典返し

四十九日が過ぎたころに、ご香典を頂いた方に香典返しをお渡しします。

頂いたご香典の三分の一~半分ほどが目安です。

例えば、ご香典を3万円頂いた場合には、1~1.5万円ほどの品物をお返しします。

品物に迷う場合には、いただいたご香典の金額に合わせたカタログギフトを用意するのもよいです。

「葬式」にかかるお金の平均金額は?

一口に葬式にかかるお金と言っても、様々なところでお金がかかります。

臨終から四十九日、香典返しまで流れに沿って確認しましたが、大きく分類すると、

葬儀屋に段取りしてもらうために費用

(遺体の搬送から遺体安置、通夜、火葬までにかかる様々な手間賃)

通夜振る舞いや精進落とし、返礼品、香典返しなどの飲食費や物品にかかる費用

僧侶など寺院関連費用(読経料や戒名料など)

の3つに分類されます。

日本消費者協会の「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」/2017年によると

それぞれの全国平均金額は以下の通りです。

葬儀屋に段取りしてもらうために費用:121.4万円

飲食接待費用:30.6万円

寺院関連費用:47.3万円

合計:199.3万円

葬式費用の全国平均は約200万円です。

葬式費用のためにできることはあるか?

自分が死んだ後に、家族や親族に葬式代として200万円を支払わせることになります。

そのための対処策として、

  1. 葬式にかかる200万円を自分で用意しておく(お金を用意しておく)
  2. 葬式を家族葬や直葬など簡単なもので良い旨の遺言を残しておく(お金を節約してもらう)

という二つの対処策があります。

1.葬式代を用意しておく

葬式代の200万円を用意しようと意気込んだところで、計画性がなければ簡単に貯まるお金ではありません。

また、人生にかかるあまたの出費の中から、葬式代の200万円を捻出するのも容易ではありません。

200万円を用意するための手段は主に以下の3つです。

貯金

投資

保険

貯金

一番確実ですが、一番時間がかかる方法です。

例えば、月の給料から1万円ずつ貯める計画の場合、200ヶ月≒約16年半かかります。

定年退職後の人生設計を考え始める50歳から始めても、定年退職には間に合いませんし、

定年再雇用でプラス5年働いても間に合いません。

50歳で子どもがすでに社会人になっている場合には、大学の学費などが掛かりませんので、

月1万円と言わずもう少し貯金に回すことも出来るでしょうが、そうでないと厳しいでしょう。

投資

増やすという発想です。

貯金と同じく50歳から始める場合を考えると、安定性を重視した投資を行うべきでしょう。

50歳からのスタートの場合、積極的な投資を行って元手を減らしてしまったとき挽回するチャンスが少ないためです。

例えば、50歳から投資を始めて200万円まで増やそうとした場合、いったい何年かかるのかを考えます。

≪前提≫

運用年利:5%

毎月の積立金額:1万円

≪何年かかるか≫

税金がかかる場合:13年

税金がかからない場合:12年3ヶ月

運用利益に対して、20.315%もの税金がかかってしまうため、

当たり前ですが、税金がかかるとその分200万円貯めるのに時間がかかってしまいます。

一般NISAもしくはつみたてNISAを上手に活用して、非課税で投資するのが良いでしょう。

おすすめは、つみたてNISAです。

一般NISAに比べて「年間40万円までの投資」と非課税になる投資額は小さいですが、

つみたてNISAの投資対象は、

販売手数料が無料で、信託報酬が割安で、長期投資に適した投資信託又はETF

であることと、非課税投資期間が20年間と一般NISA*に比べて長いからです。

*一般NISAの投資期間は、ロールオーバーという手続きをした場合でも最長10年

葬式費用の200万円を費用とリスクを抑え、長期的に用意したいというニーズにぴったりです。

保険

200万円を用意するのに、一番おススメの方法が保険を使った方法です。

その方法は、以下の3つです。

  1. すでに生命保険に加入している人は、保障額の増額をする。
  2. これから生命保険に加入する人は、葬式費用を織り込んだ保障額で保険に入る。
  3. 生命保険とは別に葬儀保険に加入する。

もし現在、生命保険に加入していないのであれば、

2の「葬式費用も織り込んだ保障額で保険に入る」のが一番良いでしょう。

1の場合、新たに健康診断を受けたうえで、保険会社に告知し審査が必要なことがほとんどです。

場合によっては、割高な保険料となってしまうかもしれません。

3は健康診断の結果など告知義務がないものが多いですが、あまりおすすめしません。

ほとんど誰でも入れるため、割高な保険料となることが多いからです。

葬式代を用意するための最善策

3つの用意の方法を確認したうえで、葬式代を用意するために最善策を確認すると、このようになります。

これから生命保険に加入する人は、葬式費用を織り込んだ保障額で保険に入る。

すでに加入ずみの場合は、健康診断を受け保障増額の申請をする。

生命保険に葬式費用を織り込んだ場合の、月々の保険料が割高であったときには、

保険で葬式費用を賄うことはあきらめ、投資によって200万円用意できるようにする。

投資で用意する場合は、つみたてNISAを利用して安定的に増やしていく。

2.葬式代を節約してもらう

一般的な葬式を行うと200万円かかってしまうため、家族葬や直葬をしてもらうように遺言を残しておきます。

直葬の場合、大体20~30万円程度で行ってもらえるため、用意するのも簡単ですし、

仮に用意できなかったとしても、家族にかける負担が少なくて済みます。

「葬式にこだわりがない」ということであれば、遺言を残しておくのが良いでしょう。

葬式の費用と備え方

具体的な数字を使って、長々と書いてきましたが、まとめます。

葬式の費用:平均約200万円

備え方:

生命保険で用意する。生命保険料が割高になる場合には、つみたてNISAで用意する。

200万円の用意が難しい場合、または葬式にこだわりがない場合は、家族葬か直葬にしてもらうよう遺言を残す。

葬式にかかる費用を認識し、

「自分にとって、それほどお金をかける価値のあるものなのか?」

「家族はどう考えているのか?」

を確認し、

「どのようにしてお金を用意するか?」

「現実的に用意できるのか?」

をしっかりと考え残された家族・親族を思いやった行動をとりたいものです。

コメント

  1. […] 葬式にかかる費用は、こちらでまとめました。 […]

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